本当に、本当に、よかったです!! エリザベス訪問  

エリザベス・キューブラ・ロス先生との面会は、奇跡のようでした。
グループホームに行く前に寄ったケネスさんのお宅でのお話では、体調はあまりよくなく、会話は無理かもしれない、3人づつくらいでお顔を見ることだけしかできないかもしれない、ということでしたが、ホームに行ってみるとこの日は思いがけずに体調がよかったようで、一緒に行った仲間8人でエリザベス先生を囲むことができました。

始めてお目にかかった最初の印象は、とても小さくく感じられる身体、透き通るような肌で、目には光がなく、握手の力も弱々しかったので、かなり弱っていらっしゃると感じたのですが、
おてるさんが12年前の来日の時の写真を示して説明した頃から、表情が変わってきて、懐かしげに写真を指差されたり、説明にうなずいたり、目の力も生き生きしてきました。。

私はエリザベス先生の左サイドで、蝶々の団扇でソフトな風を送り続けることに集中しながら展開される景色を眺めていたのですが、えりちゃんが12年前の様に「・・ママさん・・」と呼びかけると、「my daughter」と優しくえりちゃんを抱きしめて頬ずりをした姿はとても感動的で素敵でした。また、お土産に渡した般若心経の書いてある扇子をじっと見つめていたのでけいくんに「読んで」と声をかけたら、けいくんがすばらしく心のこもった般若心経を唱え、周りのみんなも聞きほれたのですが、終わったあと、感嘆詞を口にしながら不自由な身体をけいくんの方に向きなおして、真っ先に拍手をされた姿も、とても印象的でした。チョコレートを要求して手渡されたものをおいしそうに口に含んだ後、しばらくしてまたチョコレートを要求し、ひでさんが手渡そうとすると、あなたが食べなさい、と言ったのも素敵でしたし、みっちゃんの差し出した大きな鶴と小さな鶴が繋がっている折鶴を丁寧に眺めたり、これもお土産の蝶々の浴衣を身体全部が隠れるようにかけることを指示したり、私たちが歌った「ウィーブ」に身を任せるように目を瞑り、歌にあわせて一緒に口ずさんだり、ケネスさんが写真を撮ろうとすると恥ずかしそうに毛布で顔を隠したり等々もかわいかったし、目に涙を浮かべながらの彼女の微笑み、仕草の一つ一つが、どれも、これも、忘れられない思い出になりました。。その場の空気がとても優しく暖かで、みんなが一緒に包まれているような幸福感の中で、エリザベス先生も、心から喜んでいるように見えました。こんなすばらしい場面に、自分が一緒にいられる幸せを、なんと表現したらいいのでしょう!
本当に、行かせていただけたことに感謝です!声をかけてくださったたえちゃん、一緒に連れて行ってくださった皆さん、本当に、ありがとうございました!!
私の思い込みや見当違いがあるかもしれませんが、参加できなかった皆さんにも、この奇跡のような感動を伝えたくて、書いてみました。

投稿者 のんちゃん(LDTワークショップスタッフ。「支えあう会[α]」代表)