ロス博士が亡くなって早1年が経ちました


昨年の8月25日、私のeメールに突然、エリザベスキュブラロスの最愛の子息ケネス・ロス氏より、<母エリザベスの死>を伝えるメッセージが飛び込んできました。
エリザベスが最後まで親しくしていた世界の十数名(日本は3名)に宛てたものでした。

これに遡ること3ヶ月前、6月にLDTのスタッフとともに彼女を訪問しました。LDTのテーマソング「ウイーブ」を合唱したとき、彼女の目から涙が流れ落ちていくのを見ました。

ケネスが写真に取ろうとすると、我々の送った喋の模様の浴衣で顔を隠したことが思い出されます。ベットにつながれ身動きの取れないこの肉体から、早く自由になりたいと述べておられたことが今でも耳に残っています。

8月18日は、ケネスがラスベガスに写真の仕事で来ているときに、エリザベスのお見舞いに、日本で作った千羽鶴を送りたいのだけどと相談したところ、彼女の容態は悪く彼女の目で見ることが出来ないかもしれないとのことでした。

この千羽鶴は、75名の祈りを込めた2000羽になって、彼女の元に送り届けられたのは、彼女を天国に誘うためとなってしまいました。(昨年9月1日付けの本トピックスに掲載した千羽鶴)

エリザベス・キュブラ-ロス博士(精神病医および生と死、子供、エイズに関する20作を超えるであろう多数の著作で有名)は、2004年8月24日火曜(日本時間25日)の夜に、晩年居住したアリゾナ州スコッツデール市にてお亡くなりになりました。彼女はご家族および親しい友人達によって囲まれ78歳の生涯を終えました。バイブル教会で葬儀は行われました。
彼女の最後の著書は、最近の本(Real taste of Life)で、スコッツデールの写真家の子息ケネス氏と共同で製作された写真ジャーナルでした。

昨年8月25日にケネスさん送った手紙の和訳:
ケンさん:
「あなたの偉大な母エリザベスの死を、我々はあなたとともに心から悲しみます。世界の人々は、偉大な死生学者でかつLDTの実践家として多くの人々の魂を救ったエリザベスを失い、深い悲しみに沈んでいます。
エリザベスの魂は、あなたがた最愛の家族の心に中に生き続け、そしてまた、我々の心の中にも生き続けるでしょう。
我々は、75名のエリザベスを知るLDTスタッフと友人達が、1ヶ月をかけて作り続けた、魂の2000の手つくり千羽鶴を、エリザベスにささげます。(宮崎輝彦)